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インプラント埋入(1次)オペ中にかける言葉 What to say during implant surgery

インプラントの埋入オペ(1次オペ)中にかける言葉は基本的に、抜歯などの外科処置にかける言葉と同じです。まずは、処置と麻酔をする前に患者さんに質問があるかを尋ねます。

Doctor or assistant:  “Do you have any questions before we get started?”

ドクターかアシスタント:「始める前に、ご質問はありますか。」

患者さんの疑問や不安はない状態でオペに入りたいので、この質問は頻繁にします。

始める前にお手洗いに行きたいかどうかも聞くといいかもしれません。

Doctor or assistant:  “Do you need to use the restroom before we get started?”

質問に答え終わり、トイレも済ませたら、いよいよ麻酔をします。

Doctor:  “Let’s get started.  Let me make you numb first.  I will apply some topical to make the area numb so that it will be a little more comfortable.”    OR   “To make it a little more comfortable, I will put some topical anesthetics on your gum.”

ドクター:「それでははじめに、表面麻酔をつけます。そうすることで、少し歯茎をジリジリさせて、麻痺させます。」

麻酔が終わり、麻酔が効いているかどうか確認したい場合、

Doctor:  “Do you feel any pain?  Are you numb?” (while using tip of probe or dull end of scalpel)

ドクター:  「痛くないですか。麻酔は効いていますか。」(これを行う時はプローブの先を強く押したり、メスの鈍いところを歯肉上に動かしてみます)

もしも患者さんの麻酔が効いていない場合、

Doctor:  “Let me make you more numb.  I want to make sure you don’t feel anything.”

ドクター:「もう少し麻酔を足しましょう。治療中、何も感じないようにしましょうね。」

治療中、もしも強く押したりまたはプレッシャーを感じるような行為がある場合、患者さんに押したりするが、痛みはないことを先に伝えなければいけません。

Doctor:  “You’re going to feel some pressure, but you shouldn’t feel any pain.  If you feel pain, raise your left hand up or let me know.”

ドクター:「これから押される感じがしますが、痛みは感じないはずです。しかし、痛みがプレッシャーに伴ってあれば、左手を上げるかどうにか遠慮なく知らせて下さい。」

インプラントオペのドリリングは、骨に響いたりしますので、そのこともドリリングする前に伝えます。

Doctor:  “You’re going to feel some vibration.  If this is too uncomfortable, please let me know.”

ドクター:「これから響く感じがします。あまりにも響き、不快感があれば、遠慮なくお知らせ下さい。」

治療途中で、患者さんの様子を伺うことは大事です。これはシンプルに:

Doctor or assistant:  “Are you okay?” OR “Is everything okay?”

ドクターかアシスタント:「大丈夫ですか。」または「痛くないですか。」

と英語では何度も聞きます。

途中で、お口を閉じたり、休憩をした方がいいか尋ねたい場合:

Doctor or assistant:  “Are you okay?  Do you want to close your mouth?  Do you need to rest?”

ドクターかアシスタント:「大丈夫ですか。お口を閉じたいですか。休憩が必要ですか。」

診察室の中は寒くなったりしますので、患者さんが寒くないかどうかも聞くのもいいかもしれません。もしもプランケットなどが準備されてある医院ならば、必要かどうか聞いてみましょう:

Doctor or assistant:  “Are you cold?  Do you want a blanket?”

そして途中で励ましの言葉もかけ、ねぎらいも必要です:

Doctor or assistant:  “You’re doing very well.”  OR  “You’re a great patient.”  OR  “Thank you for cooperating.”

ドクターかアシスタント:「ご協力ありがとうございます。」または「〜さんのおかげでうまくいっていますよ。」

歯間ブラシをすすめる Recommending interdental brushes

歯間乳頭がなくなり、いわゆる”black triangle”と言われる鼓形空隙が空いた状態になると、歯間ブラシの方が効率良く清掃できます。その際、英語どのように勧めればいいのでしょうか。

Doctor or dental hygienist:  “Do you know interdental brushes?  They are also called proxabrushes.  It looks like a Christmas tree.  They’re used to clean spaces between teeth where you have a gap.”

ドクターか歯科衛生士:「歯間ブラシをご存知ですか。クリスマスツリーのような形をしています。歯と歯の間の歯茎がなくてなってしまった空隙のところをお掃除するために使います。」

患者さんは、フロスが歯と歯の間に一番いいものだと思っていますが、もちろんそれは歯間の状態によります。

Patient:  “I thought you had to floss in between teeth.”

患者さん:「歯と歯の間はフロスが一番いいのかと思いました。」

Doctor or dental hygienist:  “It depends on how much space you have.  If your gums are full, flossing is better since the space between your gums and teeth is narrow.  If you have a bigger space, the interdental brush is more effective.”

ドクターか歯科衛生士:「歯と歯茎の間のスペースの大きさによります。スペースがなければ、フロスの方が狭いところに入るので、いいのですが、スペースが大きい場合、歯間ブラシの方が効率いいです。」

歯間ブラシにはサイズが色々があるので、適したサイズをおすすめする必要があります。

Doctor or dental hygienist:  “You have to choose the right size for your interdental brush or proxabrush because the space between your teeth varies.  Make sure it touches or brushes the sides of your teeth.  The brush shouldn’t pass through easily.  We can help you with the right size.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「歯と歯の間の大きさは様々です。重要なことは歯と歯の間にきちんと接触することです。スーッと簡単に入るようではだめです。適したサイズはどれかは私共がお手伝いできます。

フロスをしますか?Do you floss?

最近、「フロスをする必要ない」というニュースが話題になりました。患者さんに、「歯ブラシはしますか?」という質問以外に、欧米では、必ず、「フロスをしますか?」という質問を初診時やメインテナンスの時にします。

Doctor or hygienist:  “Do you floss?”

ドクター又は歯科衛生士:「フロスをしますか?」

どのくらいの頻度で、フロスをするかを聞きたい場合、

Doctor or hygienist:  “How often do you floss?”

ドクター又は歯科衛生士:「どの頻度でフロスしますか?」

OR

Doctor or hygienist:  “Do you floss regularly?”

ドクター又は歯科衛生士:「定期的にフロスなさいますか?」

ほとんどの患者さんは、「しません。」とか「する必要性はわかっているのですが、ほとんどしません。」と返してきます。

Patient:  “No.”   OR  “I don’t floss.”  OR  “I know I need to, but I don’t.”

そこで、何故フロスをする必要性があるかを説明したい場合、英語で何と言えばいいのでしょうか。

Doctor or hygienist:  “It is impossible for the bristles to get in between your teeth since they are very tight.   The floss will remove plaque and food debris that get stuck between your teeth.”

ドクター又は歯科衛生士:「歯と歯の間はきついので、歯ブラシの先はは入りません。フロスをすることで、歯と歯の間に詰まった歯垢や食べかすを取り除くことができます。」

フロスのやり方を説明するのも重要ですが、まず、習慣づけることが重要です。まずはやりやすい前歯からスタートすることを勧めるのも一つのやり方です。

Doctor or hygienist:  “So let’s start flossing from your front teeth since that may be a little easier to start out. Don’t floss the back teeth until you get used to flossing the front teeth.  The back teeth is more difficult to get to.”

ドクター又は歯科衛生士:「それでは、まずは、前歯からフロスをし始めましょう。前歯のフロスは比較的簡単です。前歯ができるようになるまでは、奥歯はやらなくていいですよ。奥歯の方が難しいですから。」

フロスを「フロスト」と言ったりする方がいらっしゃいます。「フロスト」は英語で ”frost” は、「凍っている」とか「霜」のことを言いますので、”floss” フロスの後に ”t” はつきません。動詞で「フロスしました」でしたら、”flossed”と言い、語尾は ”d” の発音になります。

ところで、フロスは必要です!American Dental Association アメリカ歯科医師会と、American Academy of Periodontology (AAP)アメリカ歯周病学会では、フロスは隣接面や歯肉の歯垢を除去することで、カリエスや歯周病を予防したり、進行を遅めたりすることができると宣言しています。なので、患者さんに引き続き勧めるだけではなく、私たち、医療従事者自身もフロスをするようにしましょう。

Flossing is absolutely necessary!  The American Dental Association (ADA) and the American Academy of Periodontology (AAP) have stated that flossing will prevent and/or slow down the progression of caries and periodontal disease.  So let’s teach the importance of flossing to our patients, and we as health professionals should not forget to floss too!

治療終了後にかける言葉 What to say at the end of treatment

メインテナンス、修復治療、や外科治療など、どんな歯科治療が終わったときでも、日本語ならば、「お疲れ様でした。お大事に。」などと声をかけると思います。英語でそういった表現はあると思いますか。もしくはそのような一言を帰り際におかけになりたい場合、どのように言えばいいのでしょうか。

ドクターもしくはアシスタント:「今日はこれで終わりです。お疲れ様でした。」

Doctor or assistant:  “That’s it for today.  You made it!  Good job!”

or

Doctor or assistant:  “You are done for today.   Thank you for your patience.”

「今日はこれで終わります。」は想像がつくような表現だと思いますが、「お疲れ様です。」という表現は英語にはありません。意訳すると、

「治療中、長い間、じっとして下さって、ご協力ありがとうございます。」というような意味合いになると思います。

もっと、カジュアルにいうのならば、”You made it!” 「何とか切り抜けられましたね!」とか最近、日本語でも普通に通じるようになった “good job!” でもいいと思います。この言葉は特に、子供や若い人たちに使っていいと思います。

それでは、日本語でよく使う「お大事に。」と言いたいときは何と言えばいいのでしょうか:

Doctor or assistant:  “Please take care.  Please call if you have any questions or concerns, okay?”

直訳すると、

ドクターもしくはアシスタント:「お大事に。ご質問等気になることがあったら、いつでもご連絡下さい。」

日本語では「お大事に。」という一言で気持ちが伝わりますが、欧米では、それ以外に、「気になることや質問があったら、気軽に聞いて下さい」というニュアンスも必ずつけます。そうすると、患者さんは安心します。ですので、必ずと言っていいほど、

“Please call if you have any questions or concerns.” は付け加えた方がいいと思います。

 

 

「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか?」Which is better, electric toothbrush or regular toothbrush?

患者さんによく、「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか。」という質問は人種や文化に関係なく、よく聞かれる質問です。

この質問を英語でされた場合、どのように答えますか。

Patient:  “Which is better, electric toothbrush or regular toothbrush?”

or

Patient:  “Which do you recommend, electric toothbrush or regular toothbrush?”

Recommend は「おすすめする」という意味なので、”better”という言葉ではなく、「先生のおすすめするのはどちらですか?」という意味で、”which do you recommen?” という表現はよく使います。

Doctor or hygienist:  “Electric toothbrushes are easier to use.  You just have to place it at an angle at the gum line, move it along your arch, and it’ll do the work.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「電動歯ブラシの方が使い方が簡単かもしれません。歯ブラシを歯と歯茎のラインに角度を付けて当て、それぞれに歯にのせれば、あとは自動的に仕事をしてくれます。」

Doctor or hygienist:  “Another good thing is it has a timer so it’ll tell you how long you are supposed to brush.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「もう1つの長所は、タイマーが付いていますから、歯磨きの時間を管理してくれます。」

Patient:  “How often should I change my toothbrush?”

患者さん:「歯ブラシはいつ新しいものに交換したらいいですか。」

Doctor or hygienist:  “Every 3 months.  If the bristles widens earlier than that, you are brushing with too much pressure.”

ドクターまたは歯科衛生士:「3ヶ月ごとです。もしも毛先がそれよりも早い場合、ブラッシングが強すぎます。」

Patient:  “What are the advantages of regular/manual toothbrush?”

患者さん:「普通の、マニュアルの歯ブラシの良さは何ですか。」

普通の歯ブラシのことを “regular toothbrush” と言ったり、車でもクラッチ式の車をマニュアル車というように、自分の手で動かす歯ブラシを “manual toothbrush” と言います。

Doctor or hygienist:  “Well, it’s not that expensive, and it’s easy to carry around.  If you have the correct and proper toothbrushing technique and if you spend at least 2 minutes for brushing, you can still remove plaque efficiently.  That’s what studies show.  But it’s just more work.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「値段がお手ごろですし、携帯するには便利です。正しいブラッシング方法と最低でも2分かけてお口全体を磨いていれば、プラーク(歯垢)は効率よく除去することは研究や論文でも証明されています。ただ、きちんとずっと歯ブラシに仕事をさせるのは、患者さん次第です。」

外科治療(抜歯)の際にかける言葉 What to say during surgery/extraction

抜歯を含む外科治療をする際に、かける言葉があります。

「麻酔は効いていますか?」

「麻酔で歯や歯茎を押す感覚はありますが、痛みがあれば、左手を上げて下さい。」

「これからトントン、あごがひびく感じがします。」

「大丈夫ですか?」

等々…

さて、これらを英語で何と言えばいいですか?

Doctor:「麻酔はきいていますか?」= ”Are you numb?”

“numb” は発音するときは、”b” は発音しません。髪をとかす「くし」の ”comb” も ”b”は静かですよね?

次に、「麻酔で歯や歯茎を押す感覚はありますが、痛みがあれば、左手を上げて下さい。」は

Doctor:  “You’re going to feel the pressure, but you shouldn’t feel any pain (if you are numb).  If you do, please raise your left hand.”

(if you are numb)の部分は入れても入れなくてもいいという意味で、「かっこ」にしておきました。

外科治療の際、マレット(骨ノミ)を使うことがあると思います。例えば:

  1.  骨癒着を起こしている、根管治療済みの歯・根を抜歯する場合
  2. 自家骨を使ったブロックグラフトを下顎枝から採取する場合
  3. オステオトームテクニックでサイナスリフトをする場合

その際、「これからトントン、あごがひびく感じがします。」など、色々な表現方法があると思いますが、このようなことを英語で何というのでしょうか。

Doctor:  “I have to hit the bone with some pressure.  It’s going to vibrate, okay?  Let me know if you are uncomfortable.”

“Vibration” と言えば「振動」なので、本当の意味では “vibration” ではないかもしれませんが、ポイントは、優しい、オブラートに包んだような言い方がいいということです。もしも、

Doctor:  “I am going to hit you with a hammer.”

ドクター:「ハンマーのようなもので歯・骨を叩きます。」(直訳した場合)

上記のように正直で、ストレートに表現すると、患者さんはもっと怖がってしまいます。

欧米は物事をストレートに表現しますが、歯科治療になると別です。

そして、この言葉はどんな歯科治療でも、何度も患者さんに声をかける意味で「大丈夫ですか?」とか「ご気分はいかがですか?」といいます:

Doctor or assistant:  “Are you okay?”

OR

Doctor or assistant:  “Is everything okay?”

とこまめに、気にかけることは必ずします。これは患者さんの様子を伺う意味でも重要です。普段の会話でもよく使います。

抜歯・外科処置後の出血が止まらない場合の説明 Explain how to stop bleeding to surgery patients

このブログでも「抜歯後の注意」を英語でどのように説明するかはすでに2014年3月のトピックで取り上げています。今日はその中でも抜歯やその他の外科処置後に起こりえる、「血が止まらない」と患者さんに英語で言われたときに、どのように対応できるかを説明します。

Patient: “I’m still bleeding after my tooth was pulled out. Is this normal?”

患者さん:「歯を抜いてからまだ血が出ています。これは普通ですか。」

Doctor: “Make sure you bite on a wet gauze and apply pressure for at least 30 to 45 minutes. Don’t take out your gauze and spit your saliva and blood even if it is uncomfortable. Keep applying pressure until you see a small streak of blood.”

ドクター:「濡れたガーゼを少なくとも30分から45分しっかり咬んで下さい。途中、血やつばが気持ち悪く、ガーゼを除去してペッと吐き出す方がいますが、それはしないで下さい。出血量がわずかになるくらいまではずっと咬んでいて下さい。」

出血し続けていることの質問に対しての返事は、

Doctor: “It is normal to see bleeding for the first day. It could take a few hours until the blood clots.”

ドクター:「抜いたその日は数時間出血するのは普通です。血が止まり、固まるまで数時間かかってもおかしくないです。」

数時間が経ち、まだ血が止まらない場合、そして差し上げた替えのガーゼもなくなってしまった場合、アメリカでは市販のティーバッグ(紅茶、緑茶、何でもOK)を使うように言います。

Patient: “I’m still bleeding. I ran out of gauze. What should I do?”

患者さん:「まだ血が出ています。ガーゼもなくなってしまいました。どうしたらいいでしょうか。」

Doctor: “Please wet a tea bag and place that on top of the hole. Apply pressure just like you did with the wet gauze for at least 30 minutes. Any tea bag will do such as green tea, black tea, etc. The tannic acid in tea will help stop bleeding.”

ドクター:「ティーバッグを濡らして、それを抜いたところの上に乗せて、しっかり咬んで下さい。ティーバッグは緑茶、紅茶など、種類は関係ありません。どんなものでも大丈夫です。お茶の成分の中にタンニン酸が入っていて、それは血を止める効果があります。」

患者さんは特に抜歯や外科処置後、問題があると心配されるので、英語で安心感が与えられようになれるといいですね。