Category Archives: ペリオPeriodontics

「専門医をご紹介します。」”I will refer you to a specialist.”

難易度の高い症例や専門医の診断と治療が必要な症例は、専門医に依頼した方がベターな場合がありますね。その場合、患者さんには何と言えばいいのでしょうか。

Doctor: “Your case is complex, so I think you should be seen by a specialist. You can discuss your treatment and get it done. I will refer you to a specialist, Dr. ~~~.”

ドクター: 「〜〜さんは複雑なケースなので、専門医の先生に診て頂いた方がいいです。そして治療もご相談し、了承されたら、治療もされた方がいいと思います。〜〜〜先生という専門医の先生をご紹介します。」

患者さんは「何故その先生に行かなければならないのか」と聞いてくる場合があります。

Patient: “Why can’t you do this for me? I want you to do it.”

患者さん:「何故先生が治療して下さらないのですか。先生にお願いしたいです。」

色々な答え方がありますが、このような言い方で説明します:

Doctor: “Dr. ~~~ has been trained in _______(e.g. removing wisdom tooth, doing complicated root canal cases, severe gum disease, implants with insufficient bone). Specialists have to get extra training after dental school. They are more experienced in these complex cases.”

ドクター:「〜〜〜先生は、____(例えば、複雑な親知らずの抜歯、複雑な根管治療、重度の歯周病、骨が足りないインプラント)を治療するための勉強を大学院でされています。スペシャリストの先生は歯学部を卒業したあとに、それだけのトレーニングを受けているのです。〜〜さんのような複雑なケースを治療されている経験が十分にあります。」

大学病院でも、スペシャリストである開業医の先生でも、必要に応じて、欧米では専門医の先生に依頼することが多いです。

「依頼する」という動詞は “refer 〜〜さん to Dr. ~~~~” という表現をします。

「紹介する」は一般的に、“introduce” ですが、このときは使いません。

Doctor: “I will refer you to Dr. ~~~~.”

ドクター:「〜〜先生に依頼します。」 or 「〜〜先生をご紹介します。」

そして、「診査と治療をお願いしますが、その専門医の先生から後日レポートがメール、FAX、もしくは郵送されるので、ご心配なく」ということを言いたい場合、

Doctor: “Dr. 〜〜〜 will send me a report after your visit and/or treatment, so we will be communicating. I will know what’s going on so don’t worry.”

ドクター:「~~さんが〜〜〜先生に診て頂いたあとや治療が完了したあと、かならずレポート(報告書)が私にメールかファックスか郵送されるので、ご心配なく。〜〜さんのことはきちんとフォローするので、ご安心下さい。」

「歯を抜かなくてはなりません。」 “We have to pull this tooth out.”

破折やカリエスがあまりにも大きく、歯質の保存が見込めない場合や歯周病に罹患した場合、「歯を抜かなくてはなりません。」という説明をする場合、

Doctor: “Unfortunately, we have to pull this tooth out.”

ドクター:「残念ながら、この歯は抜かなければなりません。」

と言います。別の表現方法として、

Doctor: “We have to remove this tooth.”

とか、

Doctor: “We have to extract this tooth.”

と、抜歯の専門用語である extract (名詞はextraction)という言葉も使います。

それでは何故、抜かなくてはならないかの説明ですが、

ドクター:「虫歯があまりにも大きく、クラウン(冠)をかぶせる歯の量が足りないし、歯の部分が丈夫ではありません。」と言う場合、

Doctor: “Your cavity is so big that there is not enough tooth structure to put a crown (cap) on.”

クラウンはcrownとか、一般用語として capと言ったりもします。

もしも歯が破折し、歯冠が崩壊していたり、歯冠がない場合、

Doctor: “Your tooth fractured at the neck, and there is nothing to support the crown.”

と言います。

もしも歯周病が原因で「歯を抜きます」と言いたい場合、

Doctor: “The jaw bone that supports the tooth (roots) got lost. There is not enough bone to hold the tooth.”

ドクター:「歯(根)をサポートするあごの骨がなくなり、歯が支えられません。」

また、このような表現でもいいと思います。

Doctor: “Your bone around the roots is gone so the tooth is very loose. Unfortunately, we need to remove this tooth.”

日本語では「骨が溶ける」という言い方をしますが、英語ではあまり「とける」(melt)という表現は使いません。もちろん、言っても意味は通じますが、あまりそういう表現はしません。

 

ブラッシング指導 Toothbrushing instructions (TBI)

ブラッシング指導は英語で、toothbrushing instructions 、略してTBIと言います。「ブラッシング指導をした。」とカルテに記載するときは、

“Gave TBI.”  とか  “TBI given.”

と略して書くことが多いです。

アメリカの歯学部でもあらゆるブラッシング法を習いますが、患者さんにはバス法Bass methodをほとんどの場合、教えます。

Doctor or hygienist:  “Please use a soft, nylon toothbrush.  No medium or hard toothbrushes.”

ドクターもしくは歯科衛生士: 「柔らかいナイロン製の歯ブラシを使って下さい。普通とか、硬めではだめです。」

Patient:  “Why do I have to use a soft toothbrush?”

患者さん: 「何故柔らかい歯ブラシを使うのですか。」

Doctor or hygienist:  “A soft toothbrush is gentle to the gums.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「柔らかい歯ブラシは歯茎にやさしいですから。」

と、まず歯ブラシの種類から話します。

Doctor or hygienist:  “Place the toothbrush at a 45 degree angle towards the gum line.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「歯ブラシを歯茎に向けて45°の角度に当てて下さい。」

Doctor or hygienist:  “Please use small, vibrating strokes for 3 to 5 seconds on each tooth.  Make sure you follow the curvature (contourでもいいです) of the tooth.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「1本の歯につき3秒から5秒くらい小刻みにブラシを働かせて下さい。その際、歯のカーブに沿って歯ブラシを動かして下さい。」

Doctor or hygienist:  “Make sure you overlap the tooth when you move around from 1 tooth to the other so that you don’t miss any spot.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「歯から歯へ移るとき、同じ箇所を2回磨くことになるかもしれませんが、磨き残しがないようにするためにそれがいい方法です。」

Doctor or hygienist:  “Make sure you use your finger pressure only.  Light pressure is enough.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「力は指先だけからで十分です。つまり、本当に軽く歯ブラシを持って下さい。」

Doctor or hygienist:  “You should decide on a order like brushing the upper cheek and lip area first, then the chewing surface, and finally the inside. Don’t jump around. This should take 1 minute. Please do the same for the lower—brush on the cheek and lip area, chewing surface, and then the inside. This should take another minute.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「順序を決めて下さい。例えば、表側を全部磨いてから、咬む表面、そして裏側に移動して下さい。あちこち動かないで、歯がならんでいる通りにブラシして下さい。上の歯が終わったら下の歯を同じように磨いて下さい。上の歯で1分、下の歯で1分かかりますので、合計2分かかります。」

 

抜歯後の注意 Instructions after extraction (post-op instructions)

今回は、抜歯後の注意事項を英語で言う場合をご紹介します。あえて、箇条書きにしたいと思います。先生の考え方によって、内容が少し違っていたら、ご自由に変えて下さい。文章にする場合、下記の箇条書きにしたものをご自由に並べ替えて下さい:

  •  ガーゼは30分咬んで下さい。

“Bite on the gauze for 30 minutes.”

英語では「ガーゼ」と発音しません。「ガーズ」という感じの発音です。発音を知りたい方はこちらをクリックして下さい:  Gauzeの発音

  • 抜いたところをガーゼで圧迫すると、血が止まります。

“If you apply pressure to the area, bleeding will stop. ”

  • つばに血が混ざったり、血の味がするのは普通ですので、ご心配にならないで下さい。

“It is normal to have streaks of blood in your saliva and to taste blood in your mouth, so don’t be alarmed. ”

  • 麻酔があと、2、3時間効いています。

“You will be numb for another 2 to 3 hours.”

  • お食事は麻酔が切れてからの方がいいですが、もしも食べたりする場合、唇や頬を咬んだりする可能性があるので、注意して下さい。

“It’s better to eat after your numbing goes away.  But if you do eat, be very careful since you may bite your lips or cheek.”

  • 抜歯した反対側で咬んで下さい。抜歯した側は1週間くらいしたら使っていいと思います。

“Please use the other side (left or right side 抜いた側の反対側を言う) to eat.  You can start using the left or right side (抜いた側)after about 1 week.”

  • 抜いた直後から数日は柔らかい食べ物やスムージー、流動食がいいかもしれません。硬いものや噛み砕きにくいものは避けて下さい。

“Please eat soft food like boiled, steamed food, smoothies, or anything that’s easy to chew.  Please do not eat anything that’s hard and/or chewy.”

  • タバコ、アルコール、心拍数を上げる運動、入浴(お風呂につかる)は避けて下さい。シャワーは入っていいです。

“Please do not smoke or drink alcohol.  No intense workout that may increase your heart rate.  Please don’t soak in the tub, but you may take a shower.”

  • 抜いたところや糸があるところを触ったり、舌で触れたりしないで下さい。

“Please do not touch or play around the (extracted) area or stitches with your fingers or tongue.”

  • 抜いたところと周りの歯は1週間くらい磨かないで下さい。

“You don’t need to brush the area for about 1 week. ”

  • ゆすぐときはやさしくゆすいで下さい。強くつばを吐いたりしないで下さい。せっかくできた血液のかたまりが取れてしまう可能性があります。

“Please rinse very gently.  Please don’t spit out hard.  The blood clot may fall out.”

  • 抜歯した翌日から、歯ブラシをした後、小さじ一杯を混ぜたコップ1杯のぬるま湯でゆすぐことをお勧めします。簡単な消毒になります。

“It is a good idea to rinse with warm salt water after toothbrushing from the following day of extraction.  This will disinfect the area. “

「歯周病が始まっています。」 “You have gum disease.”

歯周病は専門用語では periodontal disease とか、 periodontitis と言いますが、一般的な呼び方は “gum disease” です。

E.g.  Doctor:  “You have gum disease.”

ドクター: 「歯周病です。」、「歯周病が始まっています。」

Gum(s) は「歯ぐき」のことです。となると、”gum disease” と言うと、何だか歯肉炎だけのことに聞こえてしまうので、歯周病の話をするとき、歯ぐきとその周囲の骨が影響するという補足説明をする必要があります。

では、まず歯肉炎の説明からです。

Doctor:  “When plaque and tartar are on your teeth, you need to remove it with toothbrush, floss, and sometimes with other dental tools.  If plaque and tartar are not removed, the bacteria (or bugs) cause inflammation.  Inflammation is when gums become red, swollen, and easy to bleed.  This is called gingivitis.”

ドクター: 「歯垢や歯石が歯に付着している場合、歯ブラシ、フロス、やその他の歯科用器具で除去しなくてはなりません。除去しないと歯ぐきがバクテリア(ばい菌)によって炎症を起こします。炎症が起きると、歯ぐきは赤くなり、腫れ、出血しやすくなります。これが歯肉炎と言います。」

Bacteria はバクテリア、ばい菌は bugs とか  germs と言います。 Bug は虫のことですが、ばい菌という意味でも使ったりします。

炎症の5大徴候を歯肉、歯周組織の観点で一般的な英語で表すと、

発赤: gums become red

発熱: gums produce heat

腫脹:  gums are swollen とか  gums become puffy  (puffyはぷくっとしているという意味です)

疼痛:  gums hurt とか gum pain

機能障害: tooth loses function

続いて、歯周病の説明をする場合、こんな感じで言います。

Doctor:  “When gingivitis is not treated, your gums pull away from your teeth and form a ‘pocket.’   The body tries to fight the bacteria (or bugs) that created this pocket.  But the bacteria produces toxins which can break down the bone and connective tissue supporting your tooth.  When the support to your tooth is lost, it can make the tooth loose and you may have to remove the tooth.”

ドクター: 「歯肉炎が放置されると、歯ぐきが歯からはがれて、歯周ポケットを作ります。生体はそのポケットを作ったバクテリア(ばい菌)に抵抗しようとします。しかし、バクテリア(ばい菌)は毒素を放出し、歯をサポートしている骨や結合組織を破壊します。その結果、歯がぐらぐらになり始め、しまいには抜かなければいけないこともあります。」

もちろん、これは一例に過ぎず、違う言い方もできます。

最後に、お家でのケアと歯医者さんでの最低でも6ヶ月に一度の定期診査と歯のお掃除をお勧めしますということを言います。

Doctor:  “Regular home care with toothbrush and floss is important.  Professional dental cleaning by the dentist or dental hygienist at least every 6 months is recommended.”

ドクター:「おうちでの歯ブラシとフロスを毎日することは大切です。そして少なくとも6ヶ月に1回、歯科医師または歯科衛生士による歯のお掃除と定期診査をお勧めします。」

日本語では dental hygienist ハイジニスト と発音しますが、アメリカではハイジェニスト(「ジ」ではなく、「ジェ」)と発音します。

痛みの表現 Types of pain

Doctor:  “What kind of pain do you have?”

ドクター: 「どのような痛みがありますか。」

と、ドクターが聞く場合、

ズキズキする痛み、冷たいものや熱いものにしみる、歯を磨くときにしみる等、数多くの痛みの表現がありますが、今回はいくつかご紹介します。

1.  ズキズキする: throb とか throbbing pain

E.g.   Patient:  “My tooth throbs.”  「歯がズキズキします。」

〜〜にしみる:  sensitive to ~~

2.  冷たいものにしみる: sensitive to cold (air, drinks, food等を付け加えてもいいです)

熱いものにしみる: sensitive to hot (drinks, food等を付け加えてもいいです)

E.g.   Patient:  “My tooth is sensitive to cold air.”  「冷たい空気にしみます。」

Doctor:  “Your tooth is/teeth are hypersensitive to cold.” 「冷たいものに対しての知覚過敏症ですね。」

3.  歯ブラシすると飛び上がる様な痛み: sharp pain/shooting pain when I brush my teeth

E.g.   Patient:  “When my toothbrush touches the neck of the teeth, I have this sharp pain.”

「歯ブラシが歯の根元に当たると、飛び上がるような痛みがあります。」

4.  咬むと痛い: pain when biting down とか pain when chewing

E.g.  Patient:  “When I chew on the left side, I have pain.” 「左側で咬むと、痛みがあります。」

5.  鈍痛: dull pain

E.g.   Patient:  “My gums have this dull pain.”  「歯ぐきが重たい感じ(鈍い痛み)があります。」

6.  不快感、違和感: discomfort

E.g.  Patient:  “I had so much discomfort after my root canal.” 「神経を抜いたあと、不快感がありました。」

7.  「痛みがあって、眠れなかった」: “I had so much pain I couldn’t sleep.”

8.  「痛みがあって、寝ている間、起きてしまって」: “I had so much pain I woke up in the middle of the night.”

またの機会に、パート2という形ででいくつかご紹介したいと思います。

歯科で使う英語の略語(2) Abbreviations used in dentistry part 2

カルテに記載するものとして、

BP:  Blood pressure   血圧

HTN:  Hypertension  高血圧

NKDA:  No known drug allergy  薬剤アレルギーなし

OTC:  Over-the-counter (medication)   市販薬

WNL:  Within normal limits  正常範囲内

Pt:  Patient 患者さん

Px:  Prognosis 予後

歯科治療や治療計画の際、使われるものとして、

UL:  Upper left  左上

UR:  Upper right  右上

LL:   Lower left  左下

LR:  Lower right  右下

SRP:  Scaling/root planing  スケーリング・ルートプレーニング

Quad:  Quadrant    1/4顎

E.g.   LR quad SRP  = 右下(1/4顎)スケーリング・ルートプレーニング

RCT:  Root canal therapy   根管治療、エンド

解剖学的用語としては、

PDL:  Periodontal ligament  歯根膜 (P, D, L と読みます)

PSA:  Posterior superior alveolar nerve 後上歯槽枝

E.g.  PSA nerve block は 後上歯槽枝ブロック麻酔 のことです

「お口の中をチェックします。」”Let me do an overall check-up.”

患者さんにご挨拶し、「今日はどうされましたか?」と聞き、「それでは、いすを倒します。」までは今までのブログでご紹介しました。

そこから「お口の中をチェックします。」と言いたい場合、何と言えばいいのでしょうか。一連の流れをおさらいも兼ねて、見ていきましょう。

Doctor:  “Hello I’m Dr. ______________.”  (shake hands with patient)   “What brings you here today?”    OR       “How can I help you today?”

Patient:  ~~~~~ と症状を説明

Doctor:  “Let me put your seat back.  Let me do an overall check-up.  Open, please.”

という感じです。

ドクターが「お口をあけて下さい。」という時は、 命令形の “open” という言い方になりますが、感情表現をやさしくすれば、命令口調にはなりません。

「お口全体をチェックします。」という言い方は

“Let me do an overall check-up.”  になります。

もしも、 1本ないし2、3本の歯をチェックしたい場合は、

“Let me check your tooth that is bothering you.”

「痛みがある歯をチェックさせて下さい。」という訳になります。

とか、簡単に、

“Let me check your tooth.”

でいいと思います。

歯垢と歯石の付着 Plaque and tartar build-up

メインテナンスで患者さんに「歯垢が付いています」とか「歯石がかなり付いています」と言いたい場合、何と言うのでしょうか。

まず、歯垢 と 歯石 は 患者さんがわかる英語で何と言うかわかりますか。

歯垢 は ご存知の通り、 “plaque” (プラーク) と言います。

歯石 は 専門用語では “calculus” ですが、 一般的な言い方は

“tartar” と言います 。発音が知りたい方はこちらをクリックして下さい:  Tartar

Doctor or hygienist:  “You have plaque/tartar build-up.  You need a cleaning.”

ドクター又は歯科衛生士:「かなりの歯垢または歯石がついていますね。歯のおそうじが必要です。」

“Build-up” というのは、支台築造のことも言います。しかし、デンタル用語に限らず、何かが蓄積して行くことを ”build-up” という名詞を使います。

もしもスケーリング・ルートプレーニングが必要な場合、

Doctor or hygienist:  “You have tartar build-up under your gums.  You need deep cleaning.”

ドクター又は歯科衛生士:

「歯石が歯茎の中の根の表面にたくさん付いています。歯石を取り除くディープクリーニング (スケーリング・ルートプレーニング) が必要です。」

さて、 scaling/root planing  は、略して ”SRP”  とドクターや歯科衛生士さんの間で言ったり(発音もそのまま S、R、P)、カルテにもそのように書いたりします。

患者さんに説明するときは、 “deep cleaning”  という言い方をします。

麻酔をする Making the patient numb

タイトルでもお気付きかもしれませんが、「麻酔をする」という表現は、

専門的には、 give/administer anesthetics

患者さんにわかりやすい表現として、 make you (patient) numb

と言います。

Numb とは、麻痺させるという意味です。

発音としては、”b” は発音しません。親指を表す thumb を思い出して下さい。

E.g.  Doctor:  “I am going to make you numb now.”

ドクター: 「それでは麻酔をします。」

アメリカでは必ず表面麻酔のジェル (topical anesthetics,  略して topical )を塗布してから浸麻もしくは伝麻をするので、順序的にはこちらを先に言います。

E.g.  Doctor:  “I am going to put some topical first to make it a little more comfortable for you.”

ドクター: 「もう少し楽になりますから、先に表面麻酔を塗ります。」

このとき、euphemism と言って、患者さんに針だとか注射というイメージを与えないように、できるだけ優しく、オブラートに包んだ表現をします。

さて、浸潤麻酔は、 正式にlocal anesthetics と言いますが、ドクター同士のコミュニケーションでは、 “local” で十分です。

伝達麻酔は block anesthetics です。例えば、下顎孔伝達麻酔は mandibular block ですし、後上歯槽糸ブロックは略してPSA blockと言います。

Doctor to doctor:  “I gave a local/mandibular block/PSA block to Mr. ~~ .”

ドクター同士の会話: 「〜〜さんに浸麻(XXXXブロック)をしました。」

麻酔の種類とその言い方にはまだ他にありますので、またの機会にご紹介します。

アメリカでは、患者さんがデンタルの麻酔のことを “novocaine” と表現したりします。Novocaine は商品名で、昔はアメリカで使われていましたが、今は使われていません。なのに、患者さんは若い方でも “novocaine” と言ったりします。薬品名で言うと、プロカインprocaineのことです。

これは言ってみれば、絆創膏のことをBand-Aid™ という商品名が普通に使われたり、日本での例として瞬間接着剤のことを「アロンアルファ」と皆、呼んでしまうのと一緒です。ですから患者さんにこう言われたりもします。

Patient:  “Are you going to give me some novocaine?”

患者さん: 「先生、麻酔をするのですか。」

とか、

Patient:  “Wow, I am really numb.  When will this novocaine wear off?”

患者さん: 「まだすごく麻酔が効いています。いつ麻酔は切れますか。」