Category Archives: 総義歯・パーシャル Complete denture/RPD

総義歯と部分床義歯を入れる、はずすを英語で何という? Wear/remove a denture or partial

総義歯は英語の専門用語では、”complete denture” と言いますが、患者さんにわかる日常的な英語では、”denture”と言います。

では、部分床義歯 は専門用語で、”removable partial denture”とか、略して “RPD” と言いますが、日常的な英語では ”partial” と言います。

もしもパーシャル(部分入れ歯)を使っている患者さんに、”your denture〜〜”と間違って”partial”の代わりに”denture”と言ってしまったら、

Patient:  “I don’t wear a denture.  I have a partial.”

患者さん:「私は総入れ歯を使っていません。部分入れ歯です。」

と訂正されてしまいます。私も患者さんがパーシャルを使っているので、”removable partial denture”で思わず”denture”とだけ言ったら、そんなことを言われました。

「入れ歯をする」とか「入れ歯を使う」とか「入れ歯を入れる」というの英語で、

“wear a denture” と言います。

「入れ歯がある」は、

“have a denture”と言います。

「入れ歯をはずす」は、

“take out a denture/partial” や  “remove denture/partial” と言います。

例えば、デンタルやパノラマ写真を撮る前に、アシスタントが「入れ歯が入っていますか。はずして下さい。」という場合、

Dental assistant:  “Are you wearing a denture/partial?  Can you take them out?”

Dental assistant:  “Do you have a denture/partial?  Can you remove your denture/partial?”

と言います。

治療終了後にかける言葉 What to say at the end of treatment

メインテナンス、修復治療、や外科治療など、どんな歯科治療が終わったときでも、日本語ならば、「お疲れ様でした。お大事に。」などと声をかけると思います。英語でそういった表現はあると思いますか。もしくはそのような一言を帰り際におかけになりたい場合、どのように言えばいいのでしょうか。

ドクターもしくはアシスタント:「今日はこれで終わりです。お疲れ様でした。」

Doctor or assistant:  “That’s it for today.  You made it!  Good job!”

or

Doctor or assistant:  “You are done for today.   Thank you for your patience.”

「今日はこれで終わります。」は想像がつくような表現だと思いますが、「お疲れ様です。」という表現は英語にはありません。意訳すると、

「治療中、長い間、じっとして下さって、ご協力ありがとうございます。」というような意味合いになると思います。

もっと、カジュアルにいうのならば、”You made it!” 「何とか切り抜けられましたね!」とか最近、日本語でも普通に通じるようになった “good job!” でもいいと思います。この言葉は特に、子供や若い人たちに使っていいと思います。

それでは、日本語でよく使う「お大事に。」と言いたいときは何と言えばいいのでしょうか:

Doctor or assistant:  “Please take care.  Please call if you have any questions or concerns, okay?”

直訳すると、

ドクターもしくはアシスタント:「お大事に。ご質問等気になることがあったら、いつでもご連絡下さい。」

日本語では「お大事に。」という一言で気持ちが伝わりますが、欧米では、それ以外に、「気になることや質問があったら、気軽に聞いて下さい」というニュアンスも必ずつけます。そうすると、患者さんは安心します。ですので、必ずと言っていいほど、

“Please call if you have any questions or concerns.” は付け加えた方がいいと思います。

 

 

「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか?」Which is better, electric toothbrush or regular toothbrush?

患者さんによく、「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか。」という質問は人種や文化に関係なく、よく聞かれる質問です。

この質問を英語でされた場合、どのように答えますか。

Patient:  “Which is better, electric toothbrush or regular toothbrush?”

or

Patient:  “Which do you recommend, electric toothbrush or regular toothbrush?”

Recommend は「おすすめする」という意味なので、”better”という言葉ではなく、「先生のおすすめするのはどちらですか?」という意味で、”which do you recommen?” という表現はよく使います。

Doctor or hygienist:  “Electric toothbrushes are easier to use.  You just have to place it at an angle at the gum line, move it along your arch, and it’ll do the work.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「電動歯ブラシの方が使い方が簡単かもしれません。歯ブラシを歯と歯茎のラインに角度を付けて当て、それぞれに歯にのせれば、あとは自動的に仕事をしてくれます。」

Doctor or hygienist:  “Another good thing is it has a timer so it’ll tell you how long you are supposed to brush.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「もう1つの長所は、タイマーが付いていますから、歯磨きの時間を管理してくれます。」

Patient:  “How often should I change my toothbrush?”

患者さん:「歯ブラシはいつ新しいものに交換したらいいですか。」

Doctor or hygienist:  “Every 3 months.  If the bristles widens earlier than that, you are brushing with too much pressure.”

ドクターまたは歯科衛生士:「3ヶ月ごとです。もしも毛先がそれよりも早い場合、ブラッシングが強すぎます。」

Patient:  “What are the advantages of regular/manual toothbrush?”

患者さん:「普通の、マニュアルの歯ブラシの良さは何ですか。」

普通の歯ブラシのことを “regular toothbrush” と言ったり、車でもクラッチ式の車をマニュアル車というように、自分の手で動かす歯ブラシを “manual toothbrush” と言います。

Doctor or hygienist:  “Well, it’s not that expensive, and it’s easy to carry around.  If you have the correct and proper toothbrushing technique and if you spend at least 2 minutes for brushing, you can still remove plaque efficiently.  That’s what studies show.  But it’s just more work.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「値段がお手ごろですし、携帯するには便利です。正しいブラッシング方法と最低でも2分かけてお口全体を磨いていれば、プラーク(歯垢)は効率よく除去することは研究や論文でも証明されています。ただ、きちんとずっと歯ブラシに仕事をさせるのは、患者さん次第です。」

印象を採る Taking an impression/mold

クラウン、インレー、やアンレーの形成が終わり、印象採得をする場合、患者さんに、

「これから型を採ります。」

と言いたい場合、簡単でわかりやすい英語で何と表現すればいいのでしょうか。

専門用語では、”take an/your impression” と言います。

「印象採得」は “impression taking” と言います。

Doctor or assistant:  “I will be taking your impression to make a crown/inlay/onlay.”

と言えばいいでしょう。

もしも「型採り」と言った表現をしたい場合、

Doctor or assistant:  “I will be taking your mold to make your new crown/inlay/onlay/filling.”

ドクターもしくはアシスタント: 「新しいクラウン(被せ物)・インレー・アンレー・詰め物を作るために、型を採らせて頂きます。」

どちらも通じますが、強いて言えば、”take a mold” の方が一般的にわかりやすいと思います。

もしも印象を2回に渡って採り、2回目を「最終印象」としたい場合、”final impression” もしくは “final mold” と表現すればいいでしょう。

Doctor or assistant:  “This will be your final impression.”

ドクターもしくはアシスタント:「これが最終印象となります。」

もしくは

Doctor or assistant:  “I will be taking your final mold today.”

ドクターもしくはアシスタント:「今日、最終の型を採ります。」

歯科で使われる英語の略語(3)Abbreviations used in dentistry part 3

歯科医院内で歯科衛生士さん、アシスタントさん、もしくは、歯科医師同士で使う略語はまだまだあります。

Lido (発音:ライド): リドカイン

Epi  (発音:エピ): エピネフィリン

Crown prep  (発音:クラウン・プレップ): 支台歯形成

O.S. (発音:O-Sとそのまま読みます):  口腔外科(Oral Surgery の頭文字をただ単にとりました)

Ext.   (発音:E-X-Tとそのまま読みます): 抜歯 (Extractionの最初の3文字をとりました)

FRS (発音:F-R-Sとそのまま読みます): ノンメタルクラスプデンチャーのことです。英語ではFRS と言います。”Flexible Resin System”の頭文字をとってFRS denture とか、FRSと言ったりします。

I & D (発音:I and D とそのまま読みます):切開 Incision・排膿 Drainage のことです。

2 x 2 (発音:two by two とそのまま読みます):  抜歯などで使う2インチx2インチのガーゼのことです。日本語のように「ガーゼ」と言っても通じますが、基本的に ”two by two” と言い方の方が普通です。

お休み明けの会話の始め方 Conversation starter after the holidays

長いお休み(年末年始、夏休み等)が明け,患者さんが治療のため来院した場合、欧米ではいきなり治療を始めるのではなく、お休みをどう過ごしたのかといった会話をします。欧米では、この四方山話を”small talk” と言います。

Small talk が上手にできると、患者さんも気持ちが和み、気分的に落ち着きます。そして何より、ドクターやスタッフたちとの距離が縮まります。

Small talk は歯科医院だけではなく、ビジネスの世界でも、ママ友の世界でも、どんなシーンでも重要とみなされています。ちょっとした世間話ができることで、その人の人柄、趣味、考え方、ライフスタイル等がわかります。特に、歯科医療従事者にとっては患者さんとのコミュニケーションのため、非常に重要です。

Doctor or staff:  “Happy New Year!  How was your holidays?”

ドクターもしくはスタッフ:「明けましておめでとうございます。お休みはどうでしたか。」

Patient:  “We didn’t do much.  It was quiet.  Just relaxed at home.”

患者さん:「特に何もしませんでした。静かにうちでゆっくり過ごしました。」

もしも、患者さんがどこかへ行った場合はこんな言い方をするかもしれません。

Patient:  “We went to Las Vegas and did the countdown.  It was so loud, and everybody was partying.  We had a lot of fun.”

患者さん:「ラスベガスに行って、カウントダウンをしました。にぎやかで、みんな、パーティー気分でノリノリでした。楽しかったです。」

患者さんは質問に答えたあと、「先生はお正月をどう過ごしたのですか?」とか「あなたは?」と、逆に質問したりする場合が多いです。

Patient:  “How did you spend your New Year’s?”  OR    “What about you?”

と言ったりします。

そしてどのような過ごし方をしたか、お話します。

色々お話をし、そろそろ治療を始める場合、こんな感じで切り出せばいいかもしれません:

Doctor or staff:  “Well, I’m glad to hear that you had a good time.”

ドクター又はスタッフ:「楽しい時間が過ごせてよかったですね。」

Patient:  “Yes, thank you.  It’s back to reality now.”

患者さん:「はい、ありがとうございます。でも現実に戻ってしまいました。」

Doctor or staff:  “True…  Same here.  So let’s get back to work!”

ドクター又はスタッフ:「本当ですね...私もそう思います。それでは現実に戻って、始めましょうか!」

と言った感じに、当たり前のことでもちょっとした話ができるようになると親近感も湧いてきて、治療以外でのコミュニケーションがとれるようになるのが small talk です。

歯科医療従事者の皆さんがsmall talk ができるお手伝いを Speak Dental Englishはこれからもしたいと思います。2015年もよろしくお願いします。

D.D.S. とD.M.D.の違い Difference between D.D.S. and D.M.D.

アメリカは歯学部を卒業すると、「歯科医師」となります。仮に、ライセンスの試験に合格しなくても「歯科医師」であることを名乗れます(このトピックについてはまたいつか説明します)。「歯科医師」になると、D.D.S. または D.M.D.の学位がもらえます。では、その2つの違いは何でしょうか。今日はその説明をしたいと思います。

D.D.S. は Doctor of Dental Surgery の略です。

D.M.D. は Dentariae Medicinae Doctor (ラテン語) の略です。英語で言うと、Doctor of Dental Medicineです。ということは、D.M.D. はこのラテン語から由来するようです。

歯学部がアメリカにできたとき、D.D.S. という学位が一般的に与えられました。一説によると、Harvard大学に歯学部ができ(約150年前)、学位を与えるときにこの D.M.D. という学位が生まれたそうです。

Harvard大学の卒業証書はすべてラテン語が使われています。その際、D.D.S. という略語は使えなかったので、それに一番近い D.M.D. =Dentariae Medicinae Doctor (Doctor of Dental Medicine)を採用し、現在に至るようです。

アメリカには歯学部が58校ありますが、うち、36校はD.D.S.、22校は D.M.D. を使っています。基本的に東海岸にある歯学部はD.M.D.を使っていて、それ以外はD.D.S.を使っていると考えていいと思います。

ただ、新設校で、西海岸寄りにある University of Nevada Las Vegas School of Dental Medicineは D.M.D. を与えるので、一概にどこに歯学部があるかによって、学位が決まるとは言い切れなくなりました。

いずれにせよ、D.D.S.  でも D.M.D. でも、歯科医師になったことには変わりません。イギリスやオーストラリアは B.D.S.  (Bachelor of Dental Surgery)という学位を与えますので、国や場所によって名前が違うだけのようです。