Monthly Archives: March 2014

ブラッシング指導 Toothbrushing instructions (TBI)

ブラッシング指導は英語で、toothbrushing instructions 、略してTBIと言います。「ブラッシング指導をした。」とカルテに記載するときは、

“Gave TBI.”  とか  “TBI given.”

と略して書くことが多いです。

アメリカの歯学部でもあらゆるブラッシング法を習いますが、患者さんにはバス法Bass methodをほとんどの場合、教えます。

Doctor or hygienist:  “Please use a soft, nylon toothbrush.  No medium or hard toothbrushes.”

ドクターもしくは歯科衛生士: 「柔らかいナイロン製の歯ブラシを使って下さい。普通とか、硬めではだめです。」

Patient:  “Why do I have to use a soft toothbrush?”

患者さん: 「何故柔らかい歯ブラシを使うのですか。」

Doctor or hygienist:  “A soft toothbrush is gentle to the gums.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「柔らかい歯ブラシは歯茎にやさしいですから。」

と、まず歯ブラシの種類から話します。

Doctor or hygienist:  “Place the toothbrush at a 45 degree angle towards the gum line.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「歯ブラシを歯茎に向けて45°の角度に当てて下さい。」

Doctor or hygienist:  “Please use small, vibrating strokes for 3 to 5 seconds on each tooth.  Make sure you follow the curvature (contourでもいいです) of the tooth.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「1本の歯につき3秒から5秒くらい小刻みにブラシを働かせて下さい。その際、歯のカーブに沿って歯ブラシを動かして下さい。」

Doctor or hygienist:  “Make sure you overlap the tooth when you move around from 1 tooth to the other so that you don’t miss any spot.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「歯から歯へ移るとき、同じ箇所を2回磨くことになるかもしれませんが、磨き残しがないようにするためにそれがいい方法です。」

Doctor or hygienist:  “Make sure you use your finger pressure only.  Light pressure is enough.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「力は指先だけからで十分です。つまり、本当に軽く歯ブラシを持って下さい。」

Doctor or hygienist:  “You should decide on a order like brushing the upper cheek and lip area first, then the chewing surface, and finally the inside. Don’t jump around. This should take 1 minute. Please do the same for the lower—brush on the cheek and lip area, chewing surface, and then the inside. This should take another minute.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「順序を決めて下さい。例えば、表側を全部磨いてから、咬む表面、そして裏側に移動して下さい。あちこち動かないで、歯がならんでいる通りにブラシして下さい。上の歯が終わったら下の歯を同じように磨いて下さい。上の歯で1分、下の歯で1分かかりますので、合計2分かかります。」

 

抜歯後の注意 Instructions after extraction (post-op instructions)

今回は、抜歯後の注意事項を英語で言う場合をご紹介します。あえて、箇条書きにしたいと思います。先生の考え方によって、内容が少し違っていたら、ご自由に変えて下さい。文章にする場合、下記の箇条書きにしたものをご自由に並べ替えて下さい:

  •  ガーゼは30分咬んで下さい。

“Bite on the gauze for 30 minutes.”

英語では「ガーゼ」と発音しません。「ガーズ」という感じの発音です。発音を知りたい方はこちらをクリックして下さい:  Gauzeの発音

  • 抜いたところをガーゼで圧迫すると、血が止まります。

“If you apply pressure to the area, bleeding will stop. ”

  • つばに血が混ざったり、血の味がするのは普通ですので、ご心配にならないで下さい。

“It is normal to have streaks of blood in your saliva and to taste blood in your mouth, so don’t be alarmed. ”

  • 麻酔があと、2、3時間効いています。

“You will be numb for another 2 to 3 hours.”

  • お食事は麻酔が切れてからの方がいいですが、もしも食べたりする場合、唇や頬を咬んだりする可能性があるので、注意して下さい。

“It’s better to eat after your numbing goes away.  But if you do eat, be very careful since you may bite your lips or cheek.”

  • 抜歯した反対側で咬んで下さい。抜歯した側は1週間くらいしたら使っていいと思います。

“Please use the other side (left or right side 抜いた側の反対側を言う) to eat.  You can start using the left or right side (抜いた側)after about 1 week.”

  • 抜いた直後から数日は柔らかい食べ物やスムージー、流動食がいいかもしれません。硬いものや噛み砕きにくいものは避けて下さい。

“Please eat soft food like boiled, steamed food, smoothies, or anything that’s easy to chew.  Please do not eat anything that’s hard and/or chewy.”

  • タバコ、アルコール、心拍数を上げる運動、入浴(お風呂につかる)は避けて下さい。シャワーは入っていいです。

“Please do not smoke or drink alcohol.  No intense workout that may increase your heart rate.  Please don’t soak in the tub, but you may take a shower.”

  • 抜いたところや糸があるところを触ったり、舌で触れたりしないで下さい。

“Please do not touch or play around the (extracted) area or stitches with your fingers or tongue.”

  • 抜いたところと周りの歯は1週間くらい磨かないで下さい。

“You don’t need to brush the area for about 1 week. ”

  • ゆすぐときはやさしくゆすいで下さい。強くつばを吐いたりしないで下さい。せっかくできた血液のかたまりが取れてしまう可能性があります。

“Please rinse very gently.  Please don’t spit out hard.  The blood clot may fall out.”

  • 抜歯した翌日から、歯ブラシをした後、小さじ一杯を混ぜたコップ1杯のぬるま湯でゆすぐことをお勧めします。簡単な消毒になります。

“It is a good idea to rinse with warm salt water after toothbrushing from the following day of extraction.  This will disinfect the area. “

Make an appointment, cancel an appointment 予約をとる、キャンセルする

初診の患者さんでも、治療が続く患者さんでもアポイントの予約をとる必要があります。その場合、色々な言い方がありますが、一例をご紹介します:

Patient:  “I’d like to make an appointment.”

Receptionist:  “Which day of the week do you prefer?  What time would you like to come?”

患者さん: 「予約をとりたいのですが。」

受付: 「ご希望の曜日そしてお時間はありますか。」

また、このような言い方をされる患者さんもいらっしゃいます:

Patient:  “I have to come back for another appointment.  Which days are available?”

Receptionist:  “We are open from Mondays to Saturdays from 8:00 a.m. to 5:00 p.m. except Wednesdays.  We are closed from noon to 2:00 p.m. for lunch.  The earliest date I have is Thursday March 19 at 10:00 a.m.  Is this okay?”

患者さん: 「次のアポイントが必要だと言われました。いつが空いていますか。」

受付: 「診察日は月曜日から土曜日ですが、休診日は水曜日です。診察時間は午前8:00から午後5:00まで、お昼休みは12:00から午後2:00までです。一番早くて、3月19日の木曜日の午前10:00ですが、いかがでしょうか。」

という感じです。

繰り返しますが、言い方は様々あります。上記が典型例です。

患者さんに「キャンセルは24時間前までにお願いします。」と言いたい場合、

Receptionist:  “If you need to cancel your appointment, please let us know at least 24 hours before your appointment.  Our office is by appointment only, and it will allow us to schedule other patients for that time.”

受付:「キャンセルをされる場合、できるだけ24時間前にお知らせ下さい。私共のオフィスは予約制ですので、もしキャンセルされた場合、他の患者さんに来て頂ける場合がありますので、よろしくお願いします。」

では、患者さんがキャンセルしたいと連絡があった場合、どんな会話になるのでしょうか。

Patient:  “Sorry, I have to cancel my appointment.  I would like to reschedule to another date.”

Receptionist:  “Okay.  We can help you with that.  When is a good day for you?”

患者さん:「申し訳ありませんが、〜〜のアポイントをキャンセルし、また違う日に来たいのですが。」

受付:「かしこまりました。それではご都合のいい日はいつ頃でしょうか。」

器具・ものの名前 パート2 Name of instruments part 2

歯科治療で使う器具・ものの名前パート2です。

まずは、ハンドピース系では

エアータービン、コントラ、電気エンジンは英語で何というのでしょうか。

エアータービン:  High speed handpiece

電気エンジン:  Low speed handpiece

コントラ:  Contra-angle

5倍速は、electric handpiece と言います。

アシスタントの方にドクターが、例えば、「コントラを持って来て下さい。」という場合、

Doctor:  “Can I have a contra-angle?”   と言います。

ただ、エアータービン、電気エンジンの場合、”handpiece” を省略して言う場合が多いです。

Doctor:  “Can I have a high speed?”  とか  “Can I have a low speed?”

と言います。

Electric handpiece は略さず、そのまま “Can I have an electric handpiece?” と言います。

ちなみに、ハンドピース系と一緒に使うバーは “bur” とスペルします。

日本語では発音は “bar” (お酒を飲むバー)と一緒ですが、英語では違います。ご興味がある方はこちらで聞き比べて下さい:

“bar”   Bar 発音

“bur”  Bur 発音

さて、 ダイアモンドバーやカーバイドバーはそのまま、

”diamond bur”  や “carbide bur (carbide と短くして言うことが多いです)”

と言います。

しかし、カーボランダムポイントやシリコンポイント系は英語では言い方が違います。

カーボランダムポイント: Green stone

シリコンポイント(茶): Brownie

シリコンポイント(緑): Greenie

ホワイトポイント: White stone

と言います。

Doctor:  “I need a green stone, brownie, and a greenie.”

ドクター: 「カーボランダムポイントとシリコンポイントの茶色と緑が必要です。」

ポイント系は材料名を使った言い方ではなく、どうやら色の種類で名前がついているみたいですね。

「歯周病が始まっています。」 “You have gum disease.”

歯周病は専門用語では periodontal disease とか、 periodontitis と言いますが、一般的な呼び方は “gum disease” です。

E.g.  Doctor:  “You have gum disease.”

ドクター: 「歯周病です。」、「歯周病が始まっています。」

Gum(s) は「歯ぐき」のことです。となると、”gum disease” と言うと、何だか歯肉炎だけのことに聞こえてしまうので、歯周病の話をするとき、歯ぐきとその周囲の骨が影響するという補足説明をする必要があります。

では、まず歯肉炎の説明からです。

Doctor:  “When plaque and tartar are on your teeth, you need to remove it with toothbrush, floss, and sometimes with other dental tools.  If plaque and tartar are not removed, the bacteria (or bugs) cause inflammation.  Inflammation is when gums become red, swollen, and easy to bleed.  This is called gingivitis.”

ドクター: 「歯垢や歯石が歯に付着している場合、歯ブラシ、フロス、やその他の歯科用器具で除去しなくてはなりません。除去しないと歯ぐきがバクテリア(ばい菌)によって炎症を起こします。炎症が起きると、歯ぐきは赤くなり、腫れ、出血しやすくなります。これが歯肉炎と言います。」

Bacteria はバクテリア、ばい菌は bugs とか  germs と言います。 Bug は虫のことですが、ばい菌という意味でも使ったりします。

炎症の5大徴候を歯肉、歯周組織の観点で一般的な英語で表すと、

発赤: gums become red

発熱: gums produce heat

腫脹:  gums are swollen とか  gums become puffy  (puffyはぷくっとしているという意味です)

疼痛:  gums hurt とか gum pain

機能障害: tooth loses function

続いて、歯周病の説明をする場合、こんな感じで言います。

Doctor:  “When gingivitis is not treated, your gums pull away from your teeth and form a ‘pocket.’   The body tries to fight the bacteria (or bugs) that created this pocket.  But the bacteria produces toxins which can break down the bone and connective tissue supporting your tooth.  When the support to your tooth is lost, it can make the tooth loose and you may have to remove the tooth.”

ドクター: 「歯肉炎が放置されると、歯ぐきが歯からはがれて、歯周ポケットを作ります。生体はそのポケットを作ったバクテリア(ばい菌)に抵抗しようとします。しかし、バクテリア(ばい菌)は毒素を放出し、歯をサポートしている骨や結合組織を破壊します。その結果、歯がぐらぐらになり始め、しまいには抜かなければいけないこともあります。」

もちろん、これは一例に過ぎず、違う言い方もできます。

最後に、お家でのケアと歯医者さんでの最低でも6ヶ月に一度の定期診査と歯のお掃除をお勧めしますということを言います。

Doctor:  “Regular home care with toothbrush and floss is important.  Professional dental cleaning by the dentist or dental hygienist at least every 6 months is recommended.”

ドクター:「おうちでの歯ブラシとフロスを毎日することは大切です。そして少なくとも6ヶ月に1回、歯科医師または歯科衛生士による歯のお掃除と定期診査をお勧めします。」

日本語では dental hygienist ハイジニスト と発音しますが、アメリカではハイジェニスト(「ジ」ではなく、「ジェ」)と発音します。

痛みの表現 Types of pain

Doctor:  “What kind of pain do you have?”

ドクター: 「どのような痛みがありますか。」

と、ドクターが聞く場合、

ズキズキする痛み、冷たいものや熱いものにしみる、歯を磨くときにしみる等、数多くの痛みの表現がありますが、今回はいくつかご紹介します。

1.  ズキズキする: throb とか throbbing pain

E.g.   Patient:  “My tooth throbs.”  「歯がズキズキします。」

〜〜にしみる:  sensitive to ~~

2.  冷たいものにしみる: sensitive to cold (air, drinks, food等を付け加えてもいいです)

熱いものにしみる: sensitive to hot (drinks, food等を付け加えてもいいです)

E.g.   Patient:  “My tooth is sensitive to cold air.”  「冷たい空気にしみます。」

Doctor:  “Your tooth is/teeth are hypersensitive to cold.” 「冷たいものに対しての知覚過敏症ですね。」

3.  歯ブラシすると飛び上がる様な痛み: sharp pain/shooting pain when I brush my teeth

E.g.   Patient:  “When my toothbrush touches the neck of the teeth, I have this sharp pain.”

「歯ブラシが歯の根元に当たると、飛び上がるような痛みがあります。」

4.  咬むと痛い: pain when biting down とか pain when chewing

E.g.  Patient:  “When I chew on the left side, I have pain.” 「左側で咬むと、痛みがあります。」

5.  鈍痛: dull pain

E.g.   Patient:  “My gums have this dull pain.”  「歯ぐきが重たい感じ(鈍い痛み)があります。」

6.  不快感、違和感: discomfort

E.g.  Patient:  “I had so much discomfort after my root canal.” 「神経を抜いたあと、不快感がありました。」

7.  「痛みがあって、眠れなかった」: “I had so much pain I couldn’t sleep.”

8.  「痛みがあって、寝ている間、起きてしまって」: “I had so much pain I woke up in the middle of the night.”

またの機会に、パート2という形ででいくつかご紹介したいと思います。

総義歯・部分床義歯が痛い “Denture/partial pain” “Sore spots with denture/partial”

患者さんの入れ歯が合わなくて痛いときや入れ歯がはずれやすい場合、英語で何と言うのでしょうか。

入れ歯、特に総義歯は “denture” と一般的に言いますが、部分床義歯の場合、”partial” と言います。

Patient:  “I have pain when I wear my denture/partial.”

患者さん: 「入れ歯をつけていると、痛いです。」

入れ歯を使うとか、入れ歯を入れると英語で言う場合、

“wear denture” と言います。

入れ歯をさも、装着する、着るみたいな表現をします。

Patient:  “My denture rubs on my gums, and it hurts.”

患者さん: 「入れ歯が粘膜・歯ぐきにあたって痛いです。」

こすられるという意味で “rub” という動詞を使います。

ドクターはそれに対して、「入れ歯がすれている箇所があるので、調整します。」と答える場合、

Doctor:  “You have sore spots on your gums.  Let me adjust it (denture/partial) for you.”

“Sore spots” は、すれた箇所とか褥瘡性潰瘍ができてしまったところのことです。

患者さんが “sore spots” と使う場合もあります。

さて、患者さんが 「入れ歯がゆるくて、落ちてきます(はずれやすいです)。」と言った場合、このような表現をします。

Patient:  “My denture is loose.”

とか、部分床義歯の場合,

Patient:  “My partial is loose.”  と言います。

ドクターの答え方の一例として、こんな言い方ができます:

Doctor:  “Your denture is fitting poorly.  Over time, your gum and bone shrink so your denture/partial gets loose.  I am going to put a reline material to fit the denture to the contours of your gums.  You may need to make a new denture soon.”

ドクター: 「入れ歯があっていませんね。時間が経つと、歯ぐきや骨がやせていくので、入れ歯は合わなくなります。今回はリライン材(裏装材)という材料を入れて入れ歯と歯ぐきの間を埋めますが、そろそろ新しい入れ歯を作った方がいいですね。」

注意: もちろん色々な言い方がありますが、これは一例にすぎません。

ちなみに、市販の入れ歯安定剤は “denture adhesive” と言います。 絆創膏をBand-Aid™ と言うみたいに(商品名が定着しているように)、入れ歯安定剤はPoligrip™ ポリグリップと言った方が通じるかもしれません。