日本語でも「歯に衣着せぬものの言い方」や「奥歯にものが挟まった言い方」など、「歯」を使った表現があるように、英語でも “teeth” を使ったような表現はあります。しかも、日常的に使う言葉で、誰でもわかる言い方があります。
Patient: “I have a sweet tooth. That’s why I have so many cavities.”
患者さん: 「私は甘いものが大好きです。だから虫歯が多いのだと思います。」
よく、患者さんが使う表現です。患者さんのみならず、「甘いものに目がない」、「甘いものが好き」というときに、
“~~ has/have a sweet tooth” と言います。直訳すると、「甘い歯を持つ」となるでしょうか。
もう1つは ”pulling teeth” という表現です。
Patient: “My teenage son doesn’t tell me anything. It’s like pulling teeth to tell me what’s going on everyday at school.”
患者さん:「ティーン(ティーンエイジャー)の息子が何も教えてくれないの。毎日学校で何が起きているかを知るのに、一苦労しているの。」
“pulling teeth” とは、何かをしてもらう為に一苦労をするといったときによく使います。例えば、情報を引き出すため大変だとか、話してもらうのが大変だとかということです。これもよく使います。
そして最後は ”lying through his/her teeth” です。
Patient: “You he was lying through his teeth so that he doesn’t get in trouble.”
患者さん:「怒られたくないから、うそだとわかって言っていた。」
“Lying through his/her teeth” は 直訳すると、lie(うそ)は歯の間から出るということになります。「嘘だとわかって言う」という意味です。できれば、あまり使いたくない表現かもしれません。