Monthly Archives: March 2014

「お口の中をチェックします。」”Let me do an overall check-up.”

患者さんにご挨拶し、「今日はどうされましたか?」と聞き、「それでは、いすを倒します。」までは今までのブログでご紹介しました。

そこから「お口の中をチェックします。」と言いたい場合、何と言えばいいのでしょうか。一連の流れをおさらいも兼ねて、見ていきましょう。

Doctor:  “Hello I’m Dr. ______________.”  (shake hands with patient)   “What brings you here today?”    OR       “How can I help you today?”

Patient:  ~~~~~ と症状を説明

Doctor:  “Let me put your seat back.  Let me do an overall check-up.  Open, please.”

という感じです。

ドクターが「お口をあけて下さい。」という時は、 命令形の “open” という言い方になりますが、感情表現をやさしくすれば、命令口調にはなりません。

「お口全体をチェックします。」という言い方は

“Let me do an overall check-up.”  になります。

もしも、 1本ないし2、3本の歯をチェックしたい場合は、

“Let me check your tooth that is bothering you.”

「痛みがある歯をチェックさせて下さい。」という訳になります。

とか、簡単に、

“Let me check your tooth.”

でいいと思います。

「ゆすいで下さい。」”Would you like to rinse?”

患者さんがお口をゆすぐチェアに付いている洗面台みたいなものを

“cuspidor” (発音はカスピドール) 又は

“spittoon bowl”  (発音はスピトゥーン・ボール)

と言います。

最近、アメリカでは不衛生だという理由で、この洗面台みたいなものが付いていないチェアが多いです。

その代わり、 funnel と言って、バキュームに直接、漏斗上の容器みたいなものを付けて、それを患者さんに持ってもらい、患者さんがペッとつばやお水を吐くときに直接バキュームがすべてを吸うようなものを使います。

Screen shot 2014-03-07 at 10.12.07 PM

さて、 患者さんに 「お口をおゆすぎになりますか。」 や「ゆすいでください。」は、

“Would you like to rinse (your mouth)?”

と言います。すでに歯科医院にいるので、口をゆすぐということが当たり前なので、

“Would you like to rinse?” だけでいいと思いますが、

“Would you like to rinse your mouth?” でもいいです。

歯垢と歯石の付着 Plaque and tartar build-up

メインテナンスで患者さんに「歯垢が付いています」とか「歯石がかなり付いています」と言いたい場合、何と言うのでしょうか。

まず、歯垢 と 歯石 は 患者さんがわかる英語で何と言うかわかりますか。

歯垢 は ご存知の通り、 “plaque” (プラーク) と言います。

歯石 は 専門用語では “calculus” ですが、 一般的な言い方は

“tartar” と言います 。発音が知りたい方はこちらをクリックして下さい:  Tartar

Doctor or hygienist:  “You have plaque/tartar build-up.  You need a cleaning.”

ドクター又は歯科衛生士:「かなりの歯垢または歯石がついていますね。歯のおそうじが必要です。」

“Build-up” というのは、支台築造のことも言います。しかし、デンタル用語に限らず、何かが蓄積して行くことを ”build-up” という名詞を使います。

もしもスケーリング・ルートプレーニングが必要な場合、

Doctor or hygienist:  “You have tartar build-up under your gums.  You need deep cleaning.”

ドクター又は歯科衛生士:

「歯石が歯茎の中の根の表面にたくさん付いています。歯石を取り除くディープクリーニング (スケーリング・ルートプレーニング) が必要です。」

さて、 scaling/root planing  は、略して ”SRP”  とドクターや歯科衛生士さんの間で言ったり(発音もそのまま S、R、P)、カルテにもそのように書いたりします。

患者さんに説明するときは、 “deep cleaning”  という言い方をします。

Adjust occlusion 咬合調整をする

日本の知り合いの先生から以前、質問を受けたことがあります。

「咬合調整をするとき、“咬んで下さい”と外国人の患者さんに言うと、どんな人でもカチッと1回しか咬まないのですが、そういう時は何と言えばいいのですか。」

どうやら、その先生はその外国人の患者さんに、

“Bite” の一言しか、言っていなかったようです。

“Bite” だけでは1回ガチッと咬むだけで、咬合紙を離さない状態になってしまいます。

ドクター: 「カチカチ咬んで下さい。」は、

Doctor:  “Tap, tap, tap.”

と言います。 タップダンスの「タップ」という発音です。

どうしても “bite” という言葉を使いたければ、

Doctor:  “Bite several times.”

でいいと思います。

でも、それだけでは中心咬合位で咬むことになるので、側方運動をしてほしいときは、

Doctor:  “Bite side to side.”

または

Doctor:  “Grind your teeth.”  (「歯ぎしりして下さい。」)

と言います。

また、動作を連想させたい場合、例えば、「ガムを噛むみたいにこの紙を咬んで下さい。」みたいなことを言いたければ、

Doctor:  “Chew this paper like you are chewing a gum.”

と言います。

ドクターが「咬み合わせは高いですか。」 と聞きたいときは、

Doctor:  “Is your bite high?”

でいいと思います。

たまに、「咬み合わせは高い」ってどういう意味ですかと患者さんに聞かれます。

Patient:  “What do you mean by my bite is high?”

Doctor:  “Does the tooth we worked on touch first or harder than other teeth?”

患者さん: 「咬み合わせは高い」ってどういう意味ですか。

ドクター: 「治療した歯が先にあたるとか、他の歯と比べた当たり方が強いということです。」