抜歯を含む外科治療をする際に、かける言葉があります。
「麻酔は効いていますか?」
「麻酔で歯や歯茎を押す感覚はありますが、痛みがあれば、左手を上げて下さい。」
「これからトントン、あごがひびく感じがします。」
「大丈夫ですか?」
等々…
さて、これらを英語で何と言えばいいですか?
Doctor:「麻酔はきいていますか?」= ”Are you numb?”
“numb” は発音するときは、”b” は発音しません。髪をとかす「くし」の ”comb” も ”b”は静かですよね?
次に、「麻酔で歯や歯茎を押す感覚はありますが、痛みがあれば、左手を上げて下さい。」は
Doctor: “You’re going to feel the pressure, but you shouldn’t feel any pain (if you are numb). If you do, please raise your left hand.”
(if you are numb)の部分は入れても入れなくてもいいという意味で、「かっこ」にしておきました。
外科治療の際、マレット(骨ノミ)を使うことがあると思います。例えば:
- 骨癒着を起こしている、根管治療済みの歯・根を抜歯する場合
- 自家骨を使ったブロックグラフトを下顎枝から採取する場合
- オステオトームテクニックでサイナスリフトをする場合
その際、「これからトントン、あごがひびく感じがします。」など、色々な表現方法があると思いますが、このようなことを英語で何というのでしょうか。
Doctor: “I have to hit the bone with some pressure. It’s going to vibrate, okay? Let me know if you are uncomfortable.”
“Vibration” と言えば「振動」なので、本当の意味では “vibration” ではないかもしれませんが、ポイントは、優しい、オブラートに包んだような言い方がいいということです。もしも、
Doctor: “I am going to hit you with a hammer.”
ドクター:「ハンマーのようなもので歯・骨を叩きます。」(直訳した場合)
上記のように正直で、ストレートに表現すると、患者さんはもっと怖がってしまいます。
欧米は物事をストレートに表現しますが、歯科治療になると別です。
そして、この言葉はどんな歯科治療でも、何度も患者さんに声をかける意味で「大丈夫ですか?」とか「ご気分はいかがですか?」といいます:
Doctor or assistant: “Are you okay?”
OR
Doctor or assistant: “Is everything okay?”
とこまめに、気にかけることは必ずします。これは患者さんの様子を伺う意味でも重要です。普段の会話でもよく使います。