「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか?」Which is better, electric toothbrush or regular toothbrush?

患者さんによく、「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか。」という質問は人種や文化に関係なく、よく聞かれる質問です。

この質問を英語でされた場合、どのように答えますか。

Patient:  “Which is better, electric toothbrush or regular toothbrush?”

or

Patient:  “Which do you recommend, electric toothbrush or regular toothbrush?”

Recommend は「おすすめする」という意味なので、”better”という言葉ではなく、「先生のおすすめするのはどちらですか?」という意味で、”which do you recommen?” という表現はよく使います。

Doctor or hygienist:  “Electric toothbrushes are easier to use.  You just have to place it at an angle at the gum line, move it along your arch, and it’ll do the work.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「電動歯ブラシの方が使い方が簡単かもしれません。歯ブラシを歯と歯茎のラインに角度を付けて当て、それぞれに歯にのせれば、あとは自動的に仕事をしてくれます。」

Doctor or hygienist:  “Another good thing is it has a timer so it’ll tell you how long you are supposed to brush.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「もう1つの長所は、タイマーが付いていますから、歯磨きの時間を管理してくれます。」

Patient:  “How often should I change my toothbrush?”

患者さん:「歯ブラシはいつ新しいものに交換したらいいですか。」

Doctor or hygienist:  “Every 3 months.  If the bristles widens earlier than that, you are brushing with too much pressure.”

ドクターまたは歯科衛生士:「3ヶ月ごとです。もしも毛先がそれよりも早い場合、ブラッシングが強すぎます。」

Patient:  “What are the advantages of regular/manual toothbrush?”

患者さん:「普通の、マニュアルの歯ブラシの良さは何ですか。」

普通の歯ブラシのことを “regular toothbrush” と言ったり、車でもクラッチ式の車をマニュアル車というように、自分の手で動かす歯ブラシを “manual toothbrush” と言います。

Doctor or hygienist:  “Well, it’s not that expensive, and it’s easy to carry around.  If you have the correct and proper toothbrushing technique and if you spend at least 2 minutes for brushing, you can still remove plaque efficiently.  That’s what studies show.  But it’s just more work.”

ドクターもしくは歯科衛生士:「値段がお手ごろですし、携帯するには便利です。正しいブラッシング方法と最低でも2分かけてお口全体を磨いていれば、プラーク(歯垢)は効率よく除去することは研究や論文でも証明されています。ただ、きちんとずっと歯ブラシに仕事をさせるのは、患者さん次第です。」

カリエス・う蝕の進行度を伝える(4):歯髄に達したう蝕 Explaining caries progression–Part 4: Caries to pulp

カリエスが歯髄に達した場合、英語で患者さんに何とお伝えしますか。これは以前、説明したかもしれませんが、復習も兼ねて、もう一度確認して下さい。

“Pulp”と言えば、歯髄だとわかる患者さんは少ないです。日本語と一緒で、「神経にまで行っている虫歯」という表現です。

Doctor:  “Your cavity is so deep that it’s now into the nerve.”

ドクター:「虫歯がとても大きので、神経にまで行ってしまいました。」

Doctor:  “You need a root canal.”

ドクター:「根管治療が必要です。」

“Root canal” は専門用語ですが、この言葉は、一般の方にも浸透しています。ですから、普通に使って大丈夫です。

ただ、”root canal”=「根管治療」とわかっていても、詳細を知らない方もいます。欧米の方はわからない場合、はっきりと「それはなんですか?」と聞いてきます。

Patient:  “So what is exactly a root canal?”

患者さん:「はっきり聞きますが、根管治療って一体何ですか。」

Doctor:  “Root canal is to remove the nerve or pulp from the inside of your tooth.  The tooth is cleaned and disinfected.  Then it is filled with a root canal material to seal that area that was cleaned. ”

ドクター:「 根管治療というのは、歯の中の神経を除去し、きれいにして、洗浄します。その後、空洞になった歯は、根管治療用の材料を使って封鎖します。」

では、もしもカリエスがとても大きくて、歯髄にとても近い場合は何と言えばいいのでしょうか。

Doctor:  “Your decay/cavity is very close to the nerve.  We will fill it today, but if you have pain, you will need to get a root canal.”

ドクター:「虫歯が神経の近くにあります。今日は、つめものにしておきますが、もしも痛みが生じたら、根管治療が必要になります。」

Doctor:  “Please call us if you have pain.”

ドクター:「痛みがあったら、ご連絡下さい。」

 

カリエス・う蝕の進行度を伝える:(3)エナメル象牙境を越えたう蝕 Explaining caries progression–Part 3: Caries past DEJ

「エナメル象牙境を越えたカリエス・う蝕」は専門用語ですが、英語で、”caries past DEJ” と言います。

DEJ は ”dentin-enamel  junction” の略です。

Dentin-enamel と「ダッシュ(ー)」が、dentin と enamel  の間に付ける理由がその2つの言葉が1つとして考えたいときに、英語ではこのようにダッシュを付けます。これは英語の基本的なルールなので覚えておくといいと思います。

さて、デンタルを患者さんにお見せしながら説明したい場合、どのように言えばいいのでしょうか。

Doctor:  “Do you see this black spot or hole-like image from the outer surface of the tooth past this junction? ”

ドクター:「このレントゲン写真で、黒っぽい穴みたいなものが歯の表層の部分から、もう少し色が白っぽくない層に通じているのがわかりますか。」

Doctor:  “When the decay extends to the 2nd layer of the tooth, dentin, we need to treat to your cavity.”

ドクター:「虫歯がこの2層目である象牙質を越えた場合、虫歯の治療をしなくてはなりません。」

Patient:  “Is this going to hurt?”

患者さん:「治療は痛みますか。」

Doctor:  “I will make you numb so you won’t feel pain during the procedure.”

ドクター:「麻酔をしますから、治療中は痛みは感じませんよ。」

以前にも「麻酔をする」という英語の表現を説明しましたが、”make you numb” と言います。

“Numb”の発音は “b” は静かになるので、カタカナで表現すると「ナム」といった感じです。

ドクター:「治療はコンポジットレジンと言って、白い詰め物をします。」

Doctor:  “I’m going to treat it with a composite resin which is a white filling.”

日本語では「レジン」とだけ言いますが、アメリカではコンポジットレジンの話をする場合、「コンポジット」とだけ言います。ですから、アシスタントに、

ドクター:「コンポジットレジンの準備をして下さい。」

と言うときは、

Doctor:  “Can you prepare for a composite?”

と言います。

カリエス・う蝕の進行度を伝える:(2)初期う蝕 Explaining caries progression: Part 2–Incipient caries

カリエスがエナメル質内にとどまっている場合の初期う蝕を英語で、”incipient caries”と専門用語で言います。

患者さんに説明するときは “early tooth decay” とか、 “early cavity” と言います。

デンタルのX線写真で、まだエナメル象牙境を越えていないカリエスがあった場合、下記のように説明できます:

Doctor:  “Take a look at this x-ray/radiograph/image.  Your cavity is within the outer most layer called enamel.  This is considered an early tooth decay.”

ドクター:「このレントゲン写真をご覧ください。虫歯がエナメル質という表層の部分にとどまっています。これは初期の虫歯です。」

X線写真 はx-ray とか、radiographとか、imageと様々な表現をします。”X-ray” と言ってしまうと、確かに、X線という電磁波のことを言いますから、「写真」という表現をしたい場合、”radiograph” とか  “X-ray image” と言うのが正解です。しかし、X-ray (image)という言葉で通じます。

Patient:  “Do I need any treatment?”

患者さん:「治療は必要ですか。」

Doctor:  “We can wait and watch this, and re-evalute it every 6 months.  Radiographs should be taken every year to check the progression of the early decay.  In the meantime,  you can use fluoride toothpaste or fluoride mouthwash so that this does not progress. You don’t have to treat it right away.”

ドクター:「今すぐ治療する必要はないと思います。経過観察できます。ただ、6ヶ月ごとにチェックをした方がいいと思います。レントゲン写真は1年ごとに撮影して、進行をチェックした方がいいと思います。その間、フッ素入りの歯磨き粉もしくはフッ素入りのマウスリンスを使うことで、進行を遅めることができます。」

Patient:  “Will this early tooth decay go away?”

患者さん:「そうすれば、虫歯はなくなりますか。」

Doctor:  “The cavity may not completely go away, but the progression may stop.  That’s why I want you to use the fluoride toothpaste and fluoride mouthwash and come in for a regular checkup.”

ドクター:「虫歯はなくなるということはないかもしれませんが、進行が遅くなるか止まる場合があります。ですから、フッ素の歯磨き粉とマウスリンスを普段からお使いになり、定期的に診査する必要があります。」

カリエス・う蝕の進行度を伝える :(1)脱灰 Explaining caries progression: Part 1–Demineralization

カリエスには:

(1)脱灰

(2)エナメル質内のカリエス

(3)エナメルー象牙境を越えたカリエス

(4)歯髄が露出がしていて、歯髄炎にまで波及している場合の重度のカリエス

というように、進行度を患者さんに説明することは日常的に行います。それを英語でどのように表現すればいいのでしょうか。上記を4回のパートに分けて説明します。

(1)脱灰の場合

脱灰は英語で、”demineralization” と言います。

Doctor:  “You have a cavity, but fortunately, it’s at an early stage.”

ドクター:「虫歯がありますが、幸いに、まだ初期の段階です。」

Doctor:  “Do you see this white frosty area on your tooth surface?  This is called demineralization.  This happens  when the content of minerals in your teeth have decreased.”

ドクター:「歯の表面に真っ白になっているところがあるますね? これは「脱灰」とというものです。歯のミネラルの量が少なくなっている証拠です。」

Patient:  “What does this do?  Will this color go back to its original tooth color?”

患者さん:「これはどうなるのですか。この色は元に戻りますか。」

Doctor:  “Once it’s frosty like this, it will stay like this or it could get worse.  If it gets worse, you could get a cavity, especially if nothing is done.  You may see a yellowish opening on your tooth surface which would need treatment.”

ドクター:「色が真っ白になった場合、このまま真っ白な状態になったままかひどくなって、虫歯になります。何もしなければ、黄色っぽい穴が歯の表面にできて、治療が必要です。」

Patient:  “Is there anything I can do?  What would you recommend?”

患者さん:「何かできることはありませんか。何をおすすめしますか。どうしたらいいですか。」

Doctor:  “When it’s still frosty, you can use toothpaste with fluoride so that the area mineralizes. Mineralization means that the fluoride goes on the tooth surface, creates a coating, and the teeth get stronger.  This is because the minerals from the fluoride protect the surface.  Also, cutting down on drinks with lots of sugar like soda and juice will help.”

ドクター:「歯の表面が真っ白の場合、フッ素入りの歯磨き粉の使用をおすすめします。そうすることによって、歯の表面がフッ素でコーティングされて、フッ素のミネラルによって歯が強くなります。あと、糖分の多い飲み物やジュースは控えた方がいいですね。」

Patient:  “Can I use regular toothpaste with fluoride?”

患者さん:「フッ素が入っている市販の歯磨き粉を使えばいいのですか。」

Doctor:  “I will prescribe you a toothpaste with higher concentration of fluoride today.  Please use that until your next check-up and clean-up appointment.  I will re-evaluate at your next check-up and clean-up appointment if you should continue using that or change to an over-the-counter toothpaste with fluoride.  We may even have to treat those areas, if it gets worse.”

ドクター:「フッ素がある程度高い濃度で入っている歯磨き粉の処方箋を今日、出します。次回の診査とメインテナンスのアポイントの時に、また再度チェックさせて下さい。その時の状態によって、処方箋レベルの歯磨き粉を使い続けて頂くか、市販のフッ素入り歯磨き粉に変更するか決めます。もしも虫歯になってしまったら、治療する必要があります。」

Patient:  “Okay.  I will try my best.”

患者さん:「わかりました。頑張ってみます。」

 

小児患者の麻酔の際にかける言葉 What to say while anesthetizing pedodontic patient

小児の修復治療の際、大人と同じ英語は使いません。小児には優しい言葉をかけたり、「頑張っているね」という励ましの言葉をかけたり、大人の患者さんとは違う英語の歯科用語を使ったりします。

以前にも、小児歯科で使う英語としていくつかご紹介しましたが、今日は、小児の麻酔をするときに、英語でどのように話せばいいかをお教えします。

ドクター:「お口の中に、ムシバイキンがいて、歯に穴を作っちゃったから、今日はそれを治そうね。」

Doctor:  “The sugar bugs in your mouth made a hole in your tooth.  Let’s fix it/your tooth today.”

「虫歯の菌(ムシバイキン)」は  ”sugar bugs” (直訳すると、「砂糖の菌」と言います)と言います。

Doctor:  “I’m going to put some sleepy juice on your tooth so that the bugs will fall asleep.”

ドクター:「ムシバイキンが眠たくなるように、ジェルを塗るね。」

アメリカではジェル状の表面麻酔剤を必ず塗ります。数分待ったら、表面麻酔が効いたことを確認して、局所麻酔に入ります。

Doctor:  “Do your gums feel different?  The sugar bugs are starting to fall asleep.  Let’s make it totally asleep.”

ドクター:「歯茎がジリジリしたり、変な感じする?ムシバイキンが眠たくなっているんだよ。ムシバイキンがぐっすり眠るようにしましょう。」

局麻を打つ前の言葉です:

Doctor:  “I’m going to pull your lips and you’re going to feel a little pinch.  The sugar bugs are so strong so it needs something strong to make them fall asleep.  I’m going to do this slowly so it may take some time, but the bugs are slowly going to fall asleep.”

ドクター:「先生が唇をひっぱりますよ。少しちくっとつねる感じがします。ムシバイキンは強いからもっと強いものでねむらせようね。ゆっくりやらないと、ムシバイキンはぐっすり寝ないから、早くやらないからね。」

麻酔をしている間や終わったあとは、「よく頑張っているね!」とか励ましの言葉をかける場合:

Doctor:  “Good job!” とか、”You’re doing great!”  とか、 ”Wow!” とか ”Awesome!”

とたくさんのポジティブな言葉をかけた方がいいと、されています。

それから、麻酔が効くのを待つことは、

Doctor:  “Let’s wait till you get numb.”

ドクター:「もっとジリジリするまで待とうね。」

と言えばいいと思います。

外科治療(抜歯)の際にかける言葉 What to say during surgery/extraction

抜歯を含む外科治療をする際に、かける言葉があります。

「麻酔は効いていますか?」

「麻酔で歯や歯茎を押す感覚はありますが、痛みがあれば、左手を上げて下さい。」

「これからトントン、あごがひびく感じがします。」

「大丈夫ですか?」

等々…

さて、これらを英語で何と言えばいいですか?

Doctor:「麻酔はきいていますか?」= ”Are you numb?”

“numb” は発音するときは、”b” は発音しません。髪をとかす「くし」の ”comb” も ”b”は静かですよね?

次に、「麻酔で歯や歯茎を押す感覚はありますが、痛みがあれば、左手を上げて下さい。」は

Doctor:  “You’re going to feel the pressure, but you shouldn’t feel any pain (if you are numb).  If you do, please raise your left hand.”

(if you are numb)の部分は入れても入れなくてもいいという意味で、「かっこ」にしておきました。

外科治療の際、マレット(骨ノミ)を使うことがあると思います。例えば:

  1.  骨癒着を起こしている、根管治療済みの歯・根を抜歯する場合
  2. 自家骨を使ったブロックグラフトを下顎枝から採取する場合
  3. オステオトームテクニックでサイナスリフトをする場合

その際、「これからトントン、あごがひびく感じがします。」など、色々な表現方法があると思いますが、このようなことを英語で何というのでしょうか。

Doctor:  “I have to hit the bone with some pressure.  It’s going to vibrate, okay?  Let me know if you are uncomfortable.”

“Vibration” と言えば「振動」なので、本当の意味では “vibration” ではないかもしれませんが、ポイントは、優しい、オブラートに包んだような言い方がいいということです。もしも、

Doctor:  “I am going to hit you with a hammer.”

ドクター:「ハンマーのようなもので歯・骨を叩きます。」(直訳した場合)

上記のように正直で、ストレートに表現すると、患者さんはもっと怖がってしまいます。

欧米は物事をストレートに表現しますが、歯科治療になると別です。

そして、この言葉はどんな歯科治療でも、何度も患者さんに声をかける意味で「大丈夫ですか?」とか「ご気分はいかがですか?」といいます:

Doctor or assistant:  “Are you okay?”

OR

Doctor or assistant:  “Is everything okay?”

とこまめに、気にかけることは必ずします。これは患者さんの様子を伺う意味でも重要です。普段の会話でもよく使います。