日本の知り合いの先生から以前、質問を受けたことがあります。
「咬合調整をするとき、“咬んで下さい”と外国人の患者さんに言うと、どんな人でもカチッと1回しか咬まないのですが、そういう時は何と言えばいいのですか。」
どうやら、その先生はその外国人の患者さんに、
“Bite” の一言しか、言っていなかったようです。
“Bite” だけでは1回ガチッと咬むだけで、咬合紙を離さない状態になってしまいます。
ドクター: 「カチカチ咬んで下さい。」は、
Doctor: “Tap, tap, tap.”
と言います。 タップダンスの「タップ」という発音です。
どうしても “bite” という言葉を使いたければ、
Doctor: “Bite several times.”
でいいと思います。
でも、それだけでは中心咬合位で咬むことになるので、側方運動をしてほしいときは、
Doctor: “Bite side to side.”
または
Doctor: “Grind your teeth.” (「歯ぎしりして下さい。」)
と言います。
また、動作を連想させたい場合、例えば、「ガムを噛むみたいにこの紙を咬んで下さい。」みたいなことを言いたければ、
Doctor: “Chew this paper like you are chewing a gum.”
と言います。
ドクターが「咬み合わせは高いですか。」 と聞きたいときは、
Doctor: “Is your bite high?”
でいいと思います。
たまに、「咬み合わせは高い」ってどういう意味ですかと患者さんに聞かれます。
Patient: “What do you mean by my bite is high?”
Doctor: “Does the tooth we worked on touch first or harder than other teeth?”
患者さん: 「咬み合わせは高い」ってどういう意味ですか。
ドクター: 「治療した歯が先にあたるとか、他の歯と比べた当たり方が強いということです。」